2008年07月分の感想
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Xトーク
(著:来楽零 イラスト:緒方剛志)  電撃文庫
 コンビニの常連客。ふとしたことから彼の家を訪れた都和は、やがて彼と半同棲するようになる。たった一つの異常をのぞいては……(クックロビンの埋葬)
 首刈りのウワサ。それを信じていなかった俺はなんとその被害にあってしまう! そして始まる異常な日々……(ヘッドハンティング)
 大学進学を期に始めた念願の1人暮らし! のはずだったが、その町はどこか異常だった(子供たちの町)
 学校の七不思議を体験しようとする真樹。念願の体験は、次の七不思議を呼び……(七不思議の向こうで)

 こわい話。可もなく不可もなくなこわい話という感想が一番しっくり来る気がしますね。

 クックロビンの埋葬と七不思議の向こうでが自分の身にも起こりそうというか、実際にありそうかな〜と言う点で印象に残りましたね。
 ヘッドハンティングはいやですね〜。自分の顔というのは人間の体の部分の中でもかなりのアイデンティティーを占めてますからね……。自分に自信を つけるために整形手術をする人もいるくらいですからね……。顔は大事。
 子供たちの町は人間の社会生活が成り立たなくなるのではないかな……と思います。

 続きは……短編同士のつながりというものが一切ないので、微妙だろうな。
 次回作は別の作品でしょうね。

評価:3+  08/07/20読了

大峡谷のパピヨン クラッシュ・ブレイズ
(著:茅田砂胡 イラスト:鈴木理華)  中央公論新社
 生き別れの相棒(人間ではない)を探すため、パピヨンルージュは峡谷を舞う!

 クラブレですね〜。3天使はまったく出てこない、怪獣夫妻(主に妻)の話。

 やはりこの作品シリーズ、登場人物を絞った方がおもしろいですね。「ヴェロニカの嵐」に次いでおもしろかった気がします。
 ガストーネとジョーのキャラが良いなって思いますね。特にガストーネ。こういう普通の人ながらプロって方が一番、このシリーズでは肩入れしやすい気がします。(主人公級はすごすぎて眺めるしかできないw)

 ただ、相棒を盗んだ犯人といきさつはちょっとお粗末かなって感じがしますかね〜。まあ、ストーリーの主眼は女王が峡谷を飛ぶところだから気にしない方がいいといえばいいのでしょうが……。

 しかし、表紙は恐いなw

評価:4−  08/07/24読了

ミラージュの罠 クラッシュ・ブレイズ
(著:茅田砂胡 イラスト:鈴木理華)  中央公論新社
 聖トマスの学生、ダグラスと連邦大学惑星で再会したリィ。ところが、ただの短期留学生で勤勉な学生であるはずのダグラスは何者かによる襲撃を受けていた。
 ダグラス君再登場。そして、襲われまくるという展開。そして、待ち伏せするのも疲れたからしかけようとばかりに旅立ってみたり。旅立ってからの後半は、「ヴェロニカの嵐」の時のようなサバイバルな生活が繰り広げられてたりしています。本職死神さんたちもちらっと。

 今回は、まとまってはいるんですが、いまいち、コレ! というものをかんじられませんでした。キャラを適当に動かしてみただけというか、そんな感じで。
 あの、喫茶店だけはちょっと行ってみたい気がしますが。
評価:3+  08/07/28読了

夜の展覧会 クラッシュ・ブレイズ
(著:茅田砂胡 イラスト:鈴木理華)  中央公論新社
 ドミニク作「暁の天使」その絵の存在を知り、それが自分宛の絵だと確信したリィはその絵をてにいれるため、動き始めるが……
 一言で言えば、アーサー、面目躍如。ですね。

 ここまでリィがあの絵の存在を知らなかったのも意外といえば意外ですね。まあ、彼は絵とか文化的なモノに興味はなさそうですが、学校とかで習いそうではあるのですが……。(って、中学生でしたね、彼。)  絵を巡ってのどったんばったんだけでここまで書けるのだからすごいといえばすごいですね〜(笑)相変わらず、ご都合主義ですけど。まあ、おもしろかったのでオッケーオッケー。
評価:3+  08/07/31読了




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