2008年06月分の感想
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アンゲルゼ 最後の夏
(著:須賀しのぶ イラスト:駒田絹)  集英社コバルト文庫
 能力の検査と訓練のため、軍に通い始めることになった陽菜。陽菜、湊と同じく未孵化だという中室有紗とも引き合わされるが、彼女はひどく冷たい。夏休みが始まり、陽菜は軍に泊まり込みで訓練をすることになるが……

 アンゲルゼ2巻目。
 陽菜ちゃんは覚悟ができてきたためか、前よりは前向きにはなってますが……。まあ、青春だものね。

 敷島さんは考えてることがさっぱりとわからないですね。人の青春を眺めてにやにやするという悪趣味な趣味があるとわかったぐらいで、なぞなおっさんです。副官である、東さんはけっこう常識派ぽいですが。
 「アンゲルゼ」「未孵化」、そして世界が直面するという危機。確実な世界観とその説明が熟れてますね、やっぱり。先が気になってたまりませんが、これらの危機やらに直面するのは、陽菜、湊といったティーンエイジャーなんですよね……。容赦ない展開が待ってるんだと思うといたたまれない気分にもなってくるぜ。

 覚野くんは今は、未だ一般人だけれど、この分だと、がっちりと本編に絡んでくるんでしょうね〜。学生連中では一番頭の良さそうな彼がどういうふうに絡んでくるか、少しずつ成長する、陽菜、楓と共に楽しみです。

評価:4−  08/06/24読了
アンゲルゼ 孵らぬ者たちの箱庭』← →『アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋




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