【は】

パール(ぱーる)
  マンティコアをモデルに作られた、変身型合成人間である。
  マンティコアがモデルではあるものの変身の仕方が違い、基本となる骨格を持っており それは7,8歳の銀髪の子どもである。
  マンティコアと同様に毒を体内で合成することもできる。また、他人の骨格もいじり変身させることもできる。
  彼女と同型の変身型の合成人間はマンティコアショックの際に、全て殺され、彼女は統和機構を裏切って逃走し、 ダイアモンズに所属したため変身型合成人間の最後の生き残りであり、統和機構を裏切った者としては異例の 長生きを遂げている。
    登場巻
     『エンブリオ1』、『エンブリオ2』、『ハートレス』
    登場巻(名前のみ)
     『ロスメビ』
    関連
     →マンティコア →統和機構 →ダイアモンズ


廃ビル(はいびる)
  どうみても廃墟にしか見えない、軌川十助の隠れ家である。
  電気はきているためエレベーターも稼働している。
  十助は7階を隠れ家にしていた。
    登場巻
     『ペパーミント』
    関連
    →軌川十助


爆心地(ばくしんち)
  ロストメビウスで登場した山の別名。
  牙の痕の一部になる。
    登場巻
     『ロスト・メビウス』
    関連
    →牙の痕


橋坂静香(はしざか しずか)
  橋坂真の母親である。
  生前の寺月恭一郎と付き合いがあり、真は他の相手との子どもであるかもしれないものの、 父親となって欲しいのは彼以外にいなかった。
  寺月から認知はされなかったが莫大な養育費をもらい、真を育てている。
    登場巻
     『歪曲王』
    関連
    →寺月恭一郎 →橋坂真


橋坂真(はしざか まこと)
  橋坂静香の息子。8歳である。
  父親のいない彼の漠然としたイメージがゾーラギを生み出した。
    登場巻
     『歪曲王』
    関連
    →橋坂静香 →ゾーラギ


バスターミナル
  『笑わない』で、大学生になった木村明雄が、宮下藤花と会った場所。
  喫茶店・トリスタンが近くにあることから、駅前ではないかと推測される。
    登場巻
     『笑わない』


パスタイム・パラダイス
  非合法組織である。
  創立メンバーに寺月恭一郎がおり、死の直前に他のメンバーに統和機構の存在を教えた。
  幹部には食品会社の取締役と警察の関係者がいる。
  澄矢雅典が暗殺用のメンバーとして所属していた。
    登場巻
     『ジンクス』
    関連
    →寺月恭一郎 →澄矢雅典


長谷部桔梗之右衛門京輔(はせべ ききょうのえもん きょうすけ)
  長谷部京輔のフルネーム。
  かつてオキシジェンと世界の支配者の後継者の座を競い、彼が破れた。
  とっくに生命は停止している。
  鏡子という妹がいる。
    登場巻
     『ロスト・メビウス』
    関連
    →長谷部京輔 →オキシジェン →長谷部鏡子


長谷部京輔(はせべ きょうすけ)
  20代後半から30代前半の外見をしている。
  外見はひょろっとやせており、ほおとアゴには無精髭が生えている。天然パーマらしき髪である。
  自称フォトジャーナリストでスーツ姿である。
  霧間凪とは叔父と姪の関係であるらしい……。
  本名は長谷部桔梗之右衛門京輔。
  統和機構内部ではイディオティックと呼ばれている。
    登場巻
     『ロスト・メビウス』
    関連
    →霧間凪 →長谷部桔梗之右衛門京輔 →イディオティック


葉月紀子(はづき のりこ)
  篠崎譲の片思いの相手であった。
  友人が多くたいてい3人ぐらいで行動していたため彼にはとても声がかけられず、 たった一度、告白できそうな機会があったもののかれはそれを活かせなかった。
  短大にいき、彼氏もできたらしい。
    登場巻
     『歪曲王』
    関連
    →篠崎譲


バッタくん(ばったくん)
  MCEの元手となったアクセサリー会社のマスコットである
    登場巻
     『歪曲王』
    関連
    →MCE


羽原健太郎(はばら けんたろう)
  霧間凪の友人。彼女のことが好きなのだが、告白はできずにいる。
  田中志郎とは年はひとつ違うが幼なじみで、出身中学は同じ学校である。
  霧間凪よりもひとつ年下である。
  原チャリをもっており、犬は好きな動物らしい。
  どちらの祖父か知らないが、既に亡く、その祖父から形見分けとして、戦国時代の本物の刀をもらっていた。
  今はエリート校にかよっているらしい。
  凪には恩義があるらしく、情報を提供したり、協力者として別行動したりしている。自称、相棒志願者。
  江守譲は彼の名前を知っていた。
    登場巻
     『パンドラ』、『歪曲王』、『夜明け』
     『エンブリオ2』、『ホーリィ』
    関連
      →霧間凪 →田中志郎 →江守譲


パブリックサービス第8工場
  旧MCE関連企業の1つであり、表沙汰にできない汚れ物の始末をしてくれる施設である。
  地下に巨大な鍾乳洞を有している。
  ロック・ボトムがここに運び込まれた。
  海が近い?
    登場巻
     『ホーリィ』
    関連
    →MCE →ロック・ボトム


濱田聖子(はまだ せいこ)
  住所不定無職の18歳。
  父親を知らずに育った。決まった家はなく、男の家で暮らしていたようだが、彼女の好きになる男は 彼女に対して暴力をふるう男ばかりであり、たまたま、結城玲治と会ったときもそんな男から逃げていたところだった。
  結城玲治と出会い、スリム・シェイプと出会ったことで、彼女はホーリィ&ゴーストのホーリィとして 活躍し始める。
  リセットになんとなく似ているらしい。
    登場巻
     『ホーリィ』
    関連
    →ホーリィ →結城玲治 →ゴースト
    →スリム・シェイプ →ホーリィ&ゴースト →リセット


ハリウッド(はりうっど)人名
 長谷部京輔がよく使う言葉。意味は‘柊の木’。
 当初はこの名を名乗っていたが、現在は意味に沿ったその国の言葉を名乗っているらしい。
 長谷部京輔とその昔、世界の覇権を握るための戦いをし、ハリウッドは勝利したらしい。
 長谷部京輔と同じく、生命はとっくに停まっている。
登場巻(名前のみ)
『ロスメビ』



【ひ】
    



PWアイスクリーム
  ホーリィこと濱田聖子がゴーストこと結城玲治にもしブギーポップにあったときに渡したらどうかと 冗談で言ったアイスクリーム屋。結城玲治曰く、こないだつぶれたらしい。
  十助のアイス屋である確率は高いと思うが確証はない。
    登場巻
     『ホーリィ』
    関連
    →濱田聖子 →結城玲治 →軌川十助


ピート・ビート(ぴーと・びーと)
  『ホーリィ』でリセットが濱田聖子を追いつめながら取った電話で彼女が復唱した名前である。
    登場巻
     『ホーリィ』
    関連
     →リセット


柊(ひいらぎ)
  オキシジェンが使っているもう一つの名前である。
    登場巻
     『ジンクス』
    関連
    →オキシジェン


ピジョン(ぴじょん)
  統和機構の合成人間の一人である。任務は各地域に散らばる合成人間たちへの連絡役だった。
  見た目は17かそこらの少女であり、ジーパンにジージャンといったスタイルである。
  スケアクロウのことが好きだったが、彼は死んでしまい、その気持ちを来生真希子に利用されてしまう。
    登場巻
     『夜明け』
    関連
    →スケアクロウ →来生真希子


病院(びょういん)
  @『ハートレス』で集団昏睡事件の患者が運び込まれていた、医者に人間だが同時に統和機構へ協力もしている    というのがいる病院。
   8角形の県立病院がつぶれた際に患者が振り分けられた病院でもある。ここの医者には統和機構の協力者がいる。

  A江守譲が入院している少し都市から離れた山道を登ったところにある白い大きな建物である。
   一般の外来患者はまず訪れない病院である。療養型の病院なのだろう。


  @,Aはそれぞれ別の病院である。
    登場巻
     @『ハートレス』
     A『ホーリィ』
    関連
     →県立病院 →江守譲



【ふ】
    



フィアグール(ふぃあぐーる)
  来生真希子が進化薬を好奇心から自身に打ち、進化した結果になった人間の形をした化け物。
  回復力、視力、運動能力、など全てにおいて人間を凌駕し、人の弱点をその人を見るだけで悟り、 果てには会社全体の弱みなども握れるようになる。
  人間が恐怖を感じたときに脳で製造される物質を苦み(甘み)として感じ、それに悦楽を感じるようになる。
  特に精神的に強い人間がそうなったときの苦さが大好きで、それを味わうために女子高生連続殺害事件を起こす。
  この事件と彼女が自分の嗜好を霧間凪に話したことがあったせいで、霧間凪と戦い 霧間凪が辛勝する。
  この事件の際、死ぬ前に最後に狙っていた少女が末真和子だった。
    登場巻
     『夜明け』、『ロスト・メビウス』
    関連
    →来生真希子 →霧間凪 →末真和子


フェイルセイフ(ふぇいるせいふ)
  多重安全装置とも言える、内村杜斗の能力。
  他人の死をひっぺがし、その死を自らの死の代用とすることができるという能力。ただし、ストックできるのは13まで であり、なくなったら補充しなければならない。
  その人を死ぬ途中の状態で止めることで、あやつることもできるのか・・・?
  ひっぺがす他人の死は人間ではなくても動物なら良いようである。
  この能力は内村が持っていた能力ではなく水乃星透子からの借り物だった。
    登場巻
     『ハートレス』
    関連
    →内村杜斗 →水乃星透子


フォルテッシモ(ふぉるてっしも)
  身長は160センチほどで、身体にフィットした服を着ている。痩せていて、その身長に比して手足が長い。 顔つきは東洋系の少年なのだが目つきが鋭すぎるため少年とは言い難い雰囲気を持っている。
  カムフラージュ用の名前はリィ舞阪である。
  最強の名前を欲しいままにしているが、オキシジェンに言わせると「無駄な力があるばかりに迷っている」 ということになる。
  統和機構にはその危険度に反して生存を許されている特殊な人間と言うことにもなるらしい。
  その強さ故か、強そうなものを見ると誰彼かまわずケンカを売っているらしい。ユージンのことをライバル視し 彼に期待していたらしいが、彼は行方不明になってしまっている。フォルテッシモが統和機構に所属している理由も この中にいれば強いものと戦えるからであるらしい。中枢に対し、期待してその正体を探りたいと思っているらしい。
  最強の名から合成人間かと思わせ、実際に統和機構所属の合成人間からもそう思われているようだが、 実際には彼は正真正銘の人間であるらしくMPLSらしい。空間のヒビが見え、 それを広げることができるというのが彼の能力である。
  ただその任務達成率はリセットと並び統和機構の中で最高である。
  ブギーポップにはめられてエンブリオの保管者となる。
    登場巻
     『エンブリオ1』、『エンブリオ2』、『ジンクス』
    関連
    →オキシジェン →リィ舞阪 →ユージン
    →_ブギーポップ →エンブリオ


ブギーポップ(ぶぎーぽっぷ)
  深陽学園周辺の少女たちの間で語られている都市伝説。
  「その人がもっとも美しいときに、これ以上醜くならないために殺す」
  という死神の伝説。
  実際は、宮下藤花の中から浮かび上がってくる泡のようなもう一人の人格。
  黒い身体をすっぽりと包む襟付きのマントに、筒状の帽子を被っている。
  帽子とマントには黒光りする丸い金属の鋲が飾りについている。
  顔は白く、唇には黒いルージュをひいている。
  このコスチュームは普段はスポルディングのバッグに収まって、宮下藤花が持ち運んでいる。
  武器は極細ワイヤー。テーマ曲はニュルンベルグのマイスタージンガーである。
    登場巻
     『笑わない』、『イマジネーター1』、『イマジネーター2』
     『パンドラ』、『歪曲王』、『夜明け』
     『ペパーミント』、『エンブリオ1』、『エンブリオ2』
     『ハートレス』、『ホーリィ』、『ジンクス』      『ロスト・メビウス』
    関連
      →宮下藤花


部長刑事(ぶちょうけいじ)
  麻薬の売人をやっていた少女が死んだ件で
  飛鳥井仁に事情聴取していた初老の刑事。
    登場巻
     『イマジネーター1』


古北園子(ふるきた そのこ)
  2年前にデビューしたアイドルタレント。
  パッとしなかったが、軌川十助のアイスの取材に行き、モニターとして協力し始めてから 人気になった。ニックネームはキタゾノである。
  フリーカメラマンの間宮和夫と結婚し、芸能界は引退し、子供を産むらしい。
    登場巻
     『ペパーミント』
    関連
    →キタゾノ →軌川十助 →間宮和夫


ブリック(ぶりっく)
  意味はレンガ。
  牙の痕からメビウスが持ち去っていたエコーズの同類のかけらである。
  肌が赤いレンガ色をしていることから、蒼衣秋良が命名した。
  常に無表情で口が半開き。なかなか気づかれないが実は風の音とそっくりな音を口から発している。
  織機綺と行動をともにしていたが、その後、雨宮美津子に拾われる。
    登場巻
     『ロスト・メビウス』
    関連
    →牙の痕 →メビウス →エコーズ
    →蒼衣秋良 →織機綺 →雨宮美津子



【へ】
    



ペイズリー・パーク(ぺいずりー・ぱーく)
  市中から少し離れた山にある。
  アミューズメントパークが建てられる予定だったが
  本社の方でごたごたが起こり、建設途中のまま
  計画は凍結されている。
    登場巻
     『イマジネーター2』
    関連
      →ザ・ラダー


ベィビィトーク(べぃびぃとーく)
  数宮三都雄の能力名。
  6人の持つ能力の中では一番完全な未来のビジョンが見られるかも知れない
  能力だったが、本人が考えない性格なので、その予知は
  「ギシギシしそう」とか「ふわふわしていきそう」などという曖昧なもので
  自分でもそのイメージが何を表すのかわからないことが多い。
  自分でもわからないということから七音恭子に
  「赤ちゃんがバブバブ言ってるみたいね」と言われ、それ以来ベィビィトーク
  という名前が付いた。
    登場巻
     『パンドラ』
    関連
      →数宮三都雄



【ほ】
    



ホーリィ(ほーりぃ)
  濱田聖子が結城玲治がゴーストと名乗ったのにのってつけた綽名である。
  けっこう気に入っていたようである。
    登場巻
    『ホーリィ』
    関連
    →濱田聖子 →結城玲治 →ゴースト


ホーリィ&ゴースト
  世紀の大悪党イタチ、スリム・シェイプに先導され義賊のようなことをやった二人組。
  実態はホーリィこと濱田聖子とゴーストこと結城玲治のふつうの少年と少女だったはずの二人である。
  ロック・ボトムの回収任務中にスリム・シェイプこと入院中の篠崎譲が急死したため、 彼らの活躍は終わりとなる。
    登場巻
     『ホーリィ』
    関連
    →ホーリィ →ゴースト →スリム・シェイプ
    →濱田聖子 →結城玲治


穂波顕子(ほなみ あきこ)
  水乃星透子に関わっており、内村杜斗の能力回収をした少女。
  彼女本人にも水乃星透子が関係しているとおぼしき能力の切れ端が残っており、 それがエンブリオに触発されたことによって目覚めてしまい、 柿本皆代や本木三平を救うなどしたがもともと切れ端だったためになくなってしまう。
  深陽学園に通っているらしいが、禁止されているはずのバイトをコンビニでやっている。このバイトは高代亨と 一緒だった。
  幼い頃にキョウ兄ちゃんと何度か話したことがあり、エンブリオと話しているうちに当時のことを何度も思いだす。
  霧間凪の顔は知っていたようである。弟がいる。
    登場巻
     『エンブリオ1』、『エンブリオ2』、『ハートレス』
    関連
    →水乃星透子 →内村杜斗 →エンブリオ
    →柿本皆代 →本木三平 →深陽学園
    →高代亨 →キョウ兄ちゃん →霧間凪
    →穂波弘


穂波弘(ほなみ ひろし)
  穂波顕子の弟。中学生である。
  サイドワインダーによって持ち出されたエンブリオを彼から受け取った人間である。
  エンブリオによって、自覚しないうちにタイトロ−プという能力に目覚める。
    登場巻
     『エンブリオ1』、『エンブリオ2』
    関連
    →穂波顕子 →サイドワインダー →エンブリオ
    →タイトロープ


炎の魔女(ほのおのまじょ)
  霧間凪につけられている綽名。
  本人が九連内朱美の傷物の赤に対抗して命名した。
  自分で名乗ってはいないようだが、深陽学園生は知っている。
    登場巻
     『笑わない』、『イマジネーター2』、『パンドラ』
     『夜明け』、『ハートレス』、『ホーリィ』、『ロスメビ』
    関連
      →霧間凪 →九連内朱美 →傷物の赤


ホワイト・ライアット(ほわいと・らいあっと)
  白けた騒動と訳される、パスタイム・パラダイスの殺し屋、澄矢雅典の能力名。パスタイム・パラダイスに関わるものに とっては恐怖の代名詞であるらしい。
  自らの気配により、人間の心から冷静さをそぎ取る能力である。
    登場巻
     『ジンクス』
    関連
    →澄矢雅典 →パスタイム・パラダイス